top of page

財務とは?仕事内容・年収・向いている人・将来性を徹底解説【職種図鑑】

  • masakano05158
  • 6月21日
  • 読了時間: 8分

更新日:6月24日

【財務とは?】

 

財務とは、企業の事業活動に必要な資金を調達し、最適に管理・運用する仕事です。会社の「お金の流れ」を未来に向けてコントロールし、経営を資金の面から支える重要な役割を担います。過去のお金を記録する経理に対し、財務はこれから必要となる資金をどう確保し、どう活かすかを考える点に大きな特徴があります。会社の成長を資金面から後押しする、経営に近いポジションだといえるでしょう。

 

【30秒でわかる財務】

 

項目

内容

職種名

財務

主な役割

資金調達・資金管理

平均年収

500万円~900万円

未経験転職

ややしにくい

将来性

高い

AI代替リスク

中程度

リモートワーク適性

★★★☆☆

市場価値

★★★★☆

 

【財務の仕事の流れ】

 

財務の業務は、一般的に以下の流れで進みます。資金の計画を立てて必要な資金を調達し、それを管理・運用しながら、状況を経営層に報告するまでが一連の流れです。

 

資金計画の策定

資金調達

資金管理・資金繰り

運用・投資判断

経営層への報告

 

企業の規模や業種によって重点を置く工程は異なりますが、基本的な流れは共通しています。担当する範囲が広がるほど、資金調達や財務戦略といった上流の業務に関わるようになります。

 

【財務の主な仕事内容】

 

1.資金調達

 

事業に必要な資金を、金融機関や投資家から確保する仕事です。銀行からの借入や社債の発行、増資など、さまざまな手段の中から最適な方法を選びます。資金の調達コストやリスクを見極めながら、会社にとって有利な条件を引き出すことが求められます。会社の成長を支える、財務の代表的な業務といえます。

 

主な方法

 

  • 銀行からの借入

  • 社債の発行

  • 増資(株式発行)

  • 補助金・助成金の活用

 

2.資金管理(資金繰り)

 

日々の入出金を把握し、資金が不足しないように管理する仕事です。たとえ黒字でも、手元の資金が尽きれば会社は倒産してしまうため、非常に重要な業務といえます。将来の資金の動きを予測し、余裕をもった資金計画を立てることが求められます。財務の中核を担う、責任の大きい仕事です。

 

3.予算管理

 

各部門の予算を取りまとめ、会社全体の計画と実績の差異を分析する仕事です。お金の使われ方が計画どおりかをチェックし、必要に応じて見直しを促します。各部門と連携しながら、全社の資金配分を最適化していく役割を担います。

 

4.財務戦略の立案

 

経営目標の達成に向けて、資金の調達方法や投資の配分を設計する仕事です。中長期の視点から、どのように資金を集め、どこに投じるかという方針を描きます。経営戦略と密接に結びついた、財務の中でも上流に位置づけられる業務です。

 

5.金融機関・投資家対応

 

銀行や投資家と良好な関係を築き、資金調達を円滑に進める仕事です。会社の財務状況や事業の将来性を伝え、信頼を得ることが欠かせません。日頃からの関係づくりが、いざというときの資金調達を左右します。

 

【財務の1日のスケジュール例】

 

事業会社の財務担当の場合

 

時間

業務内容

09:00

メール確認・資金ポジション確認

10:00

金融機関との打ち合わせ

12:00

昼休憩

13:00

資金繰り表の更新・予算管理

15:00

資金調達・財務戦略の資料作成

17:00

経営層への報告・社内会議

18:30

日報作成・退社

 

【財務の種類】

 

1.資金調達担当

 

借入や増資など、会社に必要な資金を確保する業務を中心に担当するポジションです。金融機関との交渉や条件の調整など、専門的な知識が求められます。会社の資金繰りを支える、財務の要となる役割です。

 

2.資金管理(トレジャリー)担当

 

日々の資金繰りに加え、為替や金利といったリスクの管理を担当するポジションです。グローバルに事業を展開する企業では、特に重要性が高まります。会社の資産を守る、専門性の高い役割といえます。

 

3.財務企画・財務戦略担当

 

中長期の財務方針や投資計画を立案するポジションです。経営戦略と連動しながら、会社のお金の使い方の方向性を描きます。経営に近い立場で、財務の上流を担う役割です。

 

4.M&A・投資担当

 

企業の買収や大型の設備投資など、大きな資金判断に関わるポジションです。投資の採算性やリスクを分析し、経営の重要な意思決定を支えます。財務の中でも特に専門性の高い、花形ともいえる役割です。

 

【財務に必要なスキル】

 

1.財務・会計の知識

 

決算書を読み解き、数値の意味を正しく理解するための基礎となる知識です。会社のお金の状況を正確に把握することが、あらゆる判断の出発点になります。財務の仕事に欠かせない土台といえます。

 

2.数値分析力

 

数字やデータから、会社の課題や将来の見通しを導き出す力です。単に集計するだけでなく、その背景にある要因を読み取ることが重要になります。経営の判断材料を提供するうえで欠かせない力です。

 

3.資金繰り管理能力

 

会社の資金の過不足を先読みし、計画的に管理する力です。将来の入出金を予測し、資金が滞らないように備える視点が求められます。会社の安定経営を支える、実務的に重要な能力です。

 

4.交渉力

 

金融機関や投資家から、会社にとって有利な条件を引き出す力です。相手の立場を理解しながら、論理的に交渉を進める姿勢が求められます。資金調達の成果を大きく左右する、重要なスキルです。

 

5.コミュニケーション能力

 

経営層や社内の各部門と連携するために欠かせない力です。財務は多くの関係者と関わるため、円滑なやり取りが業務を支えます。専門的な内容をわかりやすく伝える姿勢も求められます。

 

【財務に向いている人】

 

  • 数字を扱うことが得意

  • 論理的に考えられる

  • コツコツと正確に作業できる

  • 責任感が強い

  • 経営や経済に関心がある

  • 冷静に判断できる

 

【財務に向いていない人】

 

  • 数字を扱うことが極端に苦手

  • 細かい確認作業が苦手

  • プレッシャーに弱い

  • 正確性やルールを軽視しがち

 

【財務の年収相場】

 

年代

平均年収目安

20代

350万~500万円

30代

500万~750万円

40代

700万~1,200万円以上

 

年収は経験や役職によって幅があります。CFOなど経営幹部に近づくほど、年収は大きく上がる傾向があります。専門性を高め、経営に近いポジションを目指すほど、高い水準が期待できる職種です。

 

【財務のキャリアパス】

 

1.マネジメントコース

 

財務担当

財務リーダー

財務課長

財務部長

CFO(最高財務責任者)

 

2.専門職コース

 

財務担当

財務企画

経営企画

経営戦略

 

3.他職種への転身

 

財務で培った資金や経営に関する知識は、さまざまな職種で活かすことができます。実際に、以下のような職種への転職も多く見られます。

 

  • 経営企画

  • 経理

  • IR

  • コンサルタント

  • 投資・ファンド

 

【財務と他職種の違い】

 

1.財務と経理の違い

 

経理は、日々の取引や過去のお金の流れを正確に記録・集計する仕事です。一方の財務は、これから必要となる資金を調達し、運用していくことに重点を置きます。過去を扱う経理と、未来を扱う財務、という違いがあると整理するとわかりやすいでしょう。

 

2.財務と経営企画の違い

 

経営企画は、事業戦略の立案など会社全体の方針づくりを幅広く担います。財務は、その中でも特に資金の面に特化して経営を支える役割です。両者は密接に連携しながら、会社の成長を支えています。

 

【財務の将来性】

 

★★★★☆

 

財務はAIの発展により、定型的な集計や資金管理の一部が自動化される可能性があります。しかし、すべての業務が機械に置き換わるわけではありません。以下のような業務は、今後も人間が担うと考えられています。

 

  • 資金調達の交渉

  • 財務戦略の立案

  • 金融機関・投資家との関係構築

  • 経営判断のサポート

 

特に資金調達や経営に近い領域を担う財務人材は、今後も高い需要が見込まれます。専門性を磨くことで、長く活躍できる職種だといえるでしょう。

 

【未経験から財務になれる?】

 

結論として、ややハードルは高めですが、目指すことのできる職種です。財務は専門性が求められるため、経理や金融機関での経験があると有利になります。まずは経理などで実務経験を積み、そこから財務へとステップアップする人も少なくありません。意欲をもって学べば、未経験からでも道は開けます。

 

未経験者が評価されやすいポイント

 

  • 簿記・会計の知識

  • 数値分析の経験

  • 金融業界での勤務経験

  • 正確に業務を遂行する力

  • 学習意欲

 

【財務で活躍する人の特徴】

 

活躍している財務担当者に共通しているのは、単に計算が得意な人ではありません。実際には、次のような特徴を持つ人が成果を出しやすい傾向があります。

 

  • 数字の背景まで読み解ける

  • 経営の視点を持っている

  • 継続的に学び続けられる

 

数字を正確に扱う力に加えて、その背景を読み解く力や経営に活かす視点を持つことが、活躍のカギになります。

 

【よくある質問】

 

1.財務と経理は何が違いますか?

 

経理は過去のお金を記録する仕事であり、財務は未来の資金を調達・運用する仕事です。扱う時間軸と目的が異なる点が、両者の大きな違いといえます。

 

2.未経験でも財務に転職できますか?

 

簿記や金融の知識があれば、未経験からでも可能性があります。実際には、経理職などで経験を積んでから財務へステップアップするのが王道のルートです。

 

3.財務に簿記は必要ですか?

 

必須ではありませんが、日商簿記2級程度の知識があると、決算書の理解が深まり大いに役立ちます。会計の基礎があると、業務の習得もスムーズになります。

 

4.財務の仕事はAIでなくなりますか?

 

定型的な集計業務は自動化が進むと考えられます。しかし、資金調達の交渉や財務戦略の立案といった業務は人にしかできず、今後も必要とされる可能性が高いといえます。

 

【まとめ】

 

財務は、企業の資金を支える、経営に欠かせない重要な職種です。専門性が求められる分、身につけた知識や経験は長く安定して活かすことができます。会計の知識に加えて、財務戦略や交渉力を磨いていくことで、活躍の幅は大きく広がります。経験を積めば、CFOなど経営幹部への道も開ける、市場価値の高いキャリアを築けるでしょう。

コメント


Copyright © 2023 PMコンサルティング All rights reserved.

bottom of page